デスクトップPCの内蔵SSDに、ヒートシンクを実装しました。
内蔵のストレージとして M.2 SSD を実装していますが、高速に読み書きできるメリットがありますが、発熱が大きくなるデメリットもあります。
温度が上昇すると「サーマルスロット機能」という製品を守るための保護機能が働くことがあります。SSD の温度が一定レベルに達すると故障する可能性があり、パフォーマンスを落とすことにより温度上昇を制御し、温度が下がると通常状態に戻る機能です。
このため、温度上昇を抑え SSD の性能を発揮させることで、アクセス速度の維持を行うことが重要です。
- 購入したヒートシンクは、長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンク SS-M2S-HS01(1,529円)です。
ヒートシンク装着前 | ヒートシンク装着後 |
効果の測定
ヒートシンク装着前と装着後の温度上昇を計測しました。
- Windows 起動15分後をアイドリング状態としています。
- SSD(ディスク0)のアクセスは、ほぼゼロです。
ヒートシンクなしとヒートシンクありの温度を計測していきます。アイドリング時、既に3℃の効果がありました。
ヒートシンクなし | ヒートシンクあり |
-
アイドリング時は 44℃ -
アイドリング時は 41℃
SSD や HDD の速度計測アプリ CrystalDiskMark アプリケーションで、SSD に最大負荷をかけます。
ヒートシンクなし | ヒートシンクあり |
最大負荷時は、ヒートシンクなしで61℃、ヒートシンクありで54℃となり、7℃の効果がありました。
まとめ
ヒートシンクの実装により、温度上昇が抑えられる効果が実証されました。
このテストでは、ヒートシンクがなくても 61℃程度なので、おそらく無問題だと思われますが、夏場にどのような変化が生じるか、またこのデスクトップ PC は、手のひらに乗るぐらいの小さな箱の中に部品が実装されているため、エアフローが心配なこともあり、ヒートシンクを実装したほうが良いと思いました。
また定期的に測定して、SSD の温度上昇を計測したいと考えています。