M1 Mac 外付けSSDの課題(速度)検証
M1 Mac の外付けSSDが遅い、とのネット記事が多く見られました。
外付けSSDは、写真、動画、書類などのファイルの保管用やバックアップ先として、高速にアクセス可能なため、最適なストレージでおすすめです。
今回は、本当にアクセス速度が遅いのか、検証してみました。
検証には、自作の外付けSSDを2種類使用し、M1 Macbook Air 2020 と、2022年1月にインテル第12世代CPU Core i7-12700を搭載した自作PCとの速度比較を行いました。
自作した外付けSSDは、こちらです。
SSDは Mac と Windows PC の両方でアクセスする必要があるため、exFAT 形式でフォーマットしています。
アクセス速度の計測には、以下の接続ポートおよび計測アプリを使用しました。
M1 Mac
接続ポート:USB 3.1 Gen 2(最大10Gb/s)
アプリ:AmorphousDiskMark
自作PC
接続ポート:USB 3.2 Gen 2(最大10Gb/s)
アプリ:CrystalDiskMark
※:USB 3.2 Gen2は、USB 3.1 Gen2と同じものであり、最大転送速度は10Gb/sです。
速度計測
まずは、M.2 SSD 1024GB の速度比較です。
この M.2 SSDのアクセス速度理論値は、読み込み:1800MB/s 書き込み:1800MB/s の性能です。
M1 Macbook Air 2020 | Intel 第12世代 自作PC |
M1 Macbook Air 2020の方は、何だか遅いです。約65~70%の速度しか出ていません。
次に、SATA SSD 240GB の速度比較です。
この SATA SSDのアクセス速度理論値は、読み込み:550MB/s 書き込み:510MB/s の性能です。
M1 Macbook Air 2020 | Intel 第12世代 自作PC |
やはり、M1 Macbook Air 2020の方は、遅いです。約63~68%の速度しか出ていません。
Intel 第12世代 自作PCの方は、ほぼ理論値の数値が出ていました。
ちなみに、M1 Macbook Air 2020の内蔵ストレージも測定してみました。
これはすごいですね。爆速です!
まとめ
ネット記事の書き込みの通り、やはり M1 Mac で、外付けの SSD デバイスのアクセス速度は、遅い結果となってしまいました。
外付け SSD のアクセス速度が遅い原因は、断言はできないですが、アップル純正 CPU M1 に起因しているように感じました。
今後発売されるアップル純正 CPU 製品で、改善されることを期待したいと思います。