予算4万円台で作る超小型PC
予算4万円台で超小型PCを自作しました
購入部品
今回購入した部品は、以下の内容です。
- 本体:ケース、マザーボード、電源で構成された安価なAsrockベアボーンキットです。
- CPU:Intel Core i3 7100(2コア・4スレッド、クロック周波数 3.9GHz)
- メモリー:PC4-19200(DDR4-2400) 8GB 1枚
- ストレージ:M.2 Type2280 PCIe3.0x4 SSD 128GB
※価格は、購入時の価格です(参考まで)
本体 Asrock DeskMini 110 |
CPU Intel Core i3 7100 |
メモリー DDR4-2400 8GB |
ストレージ M.2 Type2280 PCIe3.0x4 SSD 128GB |
13,500円 |
12,900円 |
10,579円 | 7,480円 |
基本的に、この部品4点でPCとして成立しています。
また、このベアボーンは、第6と第7世代のIntel CPUが搭載可能で、Core i3 7100を選択したのは予算内で可能な高スペック(2コア・4スレッド、クロック周波数 3.9GHz)を実現するためでした。
M.2規格対応SSDは、高速化が期待できます。
さらに利便性向上のため、以下の部品を追加しました。
- 無線LAN/BT:M.2 Dual Band 2.4/5GHz 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth4.2
- アンテナ:2.4GHz/5.0GHz WIFI Bluetooth アンテナ
- USB増設:PCI/ロープロファイルPCIブラケット用 USB2.0(x2ポート)延長ケーブル
無線LAN/BT M.2 802.11AC 無線LAN・BTカード |
アンテナ 無線LAN/BT用 アンテナ |
USB増設 PCIブラケット用 USB2.0(x2ポート)延長ケーブル |
2,159円 |
880円 |
899円 |
有線LANポートも搭載していますが、超小型PCとしてのモバイル性能向上のため、無線LANとBluetoothを拡張しました。
部品総額、48,397円です。
Asrock DeskMini 110の構成
Asrock DeskMini 110の構成は、ケースとマザーボードと電源です。小型ケースのため電源が内蔵できず、外付けになっています。この電源、かなり大きいです。
本体のUSB端子が、 フロントUSB 3.0×1、USB Type-C×1、リアパネルUSB 3.0×1、USB 2.0×1と少な目のため、USB 2.0×2ポートを増設しました。
またリアパネルに、DisplayPort×1、HDMI×1、アナログRGB×1を装備しているため、複数台のディスプレイ接続が可能となっています。
マザーボードはMini-STX規格のため、グラフィックボードを増設することはできません。
組み立て
購入した部品を組み立てていきます。
なおHDDは、所持していた2.5インチ1TBを流用しました。このPCはサブPCとして活用するので、SSD 128GBでとりあえず大丈夫ですが、HDDが余っていたので取り付けました。
部品一式 今回購入したもの |
本体 ケースとマザーボード |
CPUの取り付け レバーを開けてセット |
CPUファン・メモリ ファンの右がメモリです |
HDD マザーボード裏にセット |
M.2モジュール 無線とSSDをセット |
USB増設 USB2.0ケーブルセット |
完成! 手のひらに乗ります |
その他必要なもの
他に、ディスプレイ、キーボード・マウスなど必要ですが、これも特に購入せず、既に所有していたものを流用しました。
- ディスプレイ:EIZO EV2451-RWT iMacのサブディスプレイを共用します。
- キーボード・マウス:Windowsのメンテ用に所有していました。
ディスプレイ EIZO EV2451-RWT |
キーボード・マウス Windows用 |
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無線LAN・BTカードとアンテナ線がうまくセットできず、この調整は後で行うことにしました。
【追記:2019年2月6日】
無線LAN・BTカードとアンテナ線がうまくセットできない理由が判明。接続端子の規格が違っています。 無線LAN・BTカードはMHF4で、アンテナ線はIPEX4のため、セットできませんでした。 |
OSも、ライセンスを所有しているので、Windows 10の導入も問題ありませんでした。
組み立てた後BIOSを立ち上げて、組み込んだ構成を確認することができました。また、Windows 10を導入し簡単な設定をしましたが、これも特に問題なく無事にPCとして動作していることが確認できました。
性能チェック
ベンチマークソフト(CINE BENCH)でテストを行って、自宅にあるPCと性能比較をしてみました。以下性能順です。
1.iMac Core i5-7600 3.5GHz
ベンチマーク結果:CPU 607
2.Asrock Desk Mini 110 Core i3-7100 3.9GHz ←今回制作したPC
ベンチマーク結果:CPU 418
3.Macbook Core M 1.1GHz
ベンチマーク結果:CPU 193
4.DELL Inspiron 14R Core i5-4200U 1.6GHz
ベンチマーク結果:CPU 142
今回制作したAsrock Desk Mini 110は、CPUがCore i3ですが、かなり検討している結果となりました。3.9GHzのクロック周波数が性能に貢献していると思いました。
ちなみに、ファイナルファンタジーXIVベンチマークテストも実施してみました。
標準品質でテストしましたがが、【やや快適】という結果で、ストレスなくサクサク動くまでは期待できないようです。
ストレージ性能もテストしました。Windows起動ディスク(Cドライブ)のM.2 PCIe SSDは、拡張SATA3 HDD(Dドライブ)に比べ、Seq Read/Writeで5倍程度の速度が出ています。
スペック上の転送速度は32Gb/sと、SATA3.0の限界である6Gb/sより、はるかに高速です。
SSD M.2 PCIe3.0x4 SSD 128GB |
HDD SATA3 HDD 1TB |
今回、AsrockベアボーンキットDeskMini 110をベースに、Core i3-7100 3.9GHz、メモリー 8GB、M.2 SSD 128GBの構成ですが、軽めのゲームや普段使いにはストレスなく使用できそうで満足です。
また、初めてM.2規格のType2280 SSDを導入しましたが、この2280の意味は幅22mm x 長さ80mmとコンパクトで、PCの小型化と高速化を実現する要因となることでしょう。
追記(2018年5月27日)
無線LAN/Bluetooth用アンテナを、見直しました。【追記:2019年2月6日】この接続端子はMHF4のため、問題なくセットできました。
ケース内に内蔵するアンテナを、設置することにしました。
これは、以下の理由のためです。
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980円 | アンテナが小さいため、感度のデメリットが考えられますが、使ってみると特に速度面の問題は感じられませんでした。 |
これで、小型の箱型PCの完成です。